受給事例

傷病名 : 自閉症スペクトラム障害 軽度知的障害
受給が決定した年金の種類と等級 : 障害基礎年金 2級
受給が決定した年金額 : 約80万円 (5年間遡及ありで約400万円)

生い立ち
 Kさんは幼少期の歩き出しや発語が1歳半過ぎと遅く、3歳になっても会話がスムーズに出来ませんでした。言葉がなかなか理解出来ず、嫌いな食べ物が食卓に並ぶとパニックで大声をあげてしまうことも多かったそうです。
 中学校では支援クラスに通っていましたが不登校気味になってしまい、高校もなかなか周囲に馴染めず休みがちでした。高校卒業後、部品を製造する会社に就職しましたが、言葉でのコミュニケーションが難しいため、部品の完成品や絵などを見ながら作業を行っていました。

ご相談を受けて
 そんなKさんの将来に不安を感じたお母さまからご相談を受け、Kさんご自身とは一度も面会せずに、3回ほど聞き取りをさせて頂き、申請の準備を進めました。
 出生後に医師から軽度知的障害という診断がありましたので、初診日は確認が出来ましたが、過去に申請を依頼した方からは、聞き取りの途中で申請は難しいと断られてしまったようです。当サポートセンターでは、病歴・就労状況等申立書の作成とあわせて、地元の健康福祉センター宛に特別児童扶養手当の受給証明を依頼して、これを補完資料として申請を行ったところ、無事に受給出来ました。

 

傷病名 : 知的障害 注意欠陥多動障害(ADHD)
受給が決定した年金の種類と等級 : 障害基礎年金 2級
受給が決定した年金額 : 80万円 (5年間遡及ありで約400万円)

生い立ち
 Fさんは乳幼児から多動気味であり、車道への飛び出しなども多かったそうです。また、ちょっとしたことで興奮して暴れてしまったり、歩行に難があってよく転ぶことがあったりしました。保育園の集団生活は出来ていたようですが、遠足の時は他の保育園集団に交じって居なくなってしまうことがあったそうです。  就学時健診では字が書けず再検診となって言葉の教室に通っていました。漫画の世界と区別がつかずに空を飛ぼうと教室の窓から飛び降りようとしたこともありました。中学・高校時代には暴力行為が増えはじめ、自宅の壁を殴って穴をあけてしまうこともありました。
  高校卒業後は農園に就職するも長くは続かず、その後も複数の事業所を転々としましたが、現在は好きな動物育成の事業で働いています。

ご相談を受けて
 Fさんのご親族からの相談を受け、ご親族との2回の面談のみで申請の準備を進めました。幼少期から現在までの状況を「病歴・就労状況等申立書」にまとめて、申請を行ったところ、無事に受給出来ました。